活弁とは?
活弁とは、サイレント映画に語りをつける日本独自の芸能です。明治時代〜昭和初期の映画には、音声がなかったので、活弁士と呼ばれる語り手がスクリーンの横で物語を語り、映画の音声の役割を担っていました。
上演内容
今回上演させていただく『月世界旅行』は、明治35年に作られたフランス映画で、映画の魔術師と呼ばれたジョルジュ・メリエスが監督・主演を務めています。
天文学者たちがロケットを作って月に旅行に行こう!と飛び立って行く物語。奇妙奇天烈な宇宙人がやってきて・・・!?果たして天文学者たちは地球に戻ってくることができるのか!?本作は、世界で最初のSF映画としても有名です。
活弁士・麻生子八咫が、躍動感たっぷりに語りますのでどうぞお楽しみください。
今回初めて、コンテンポラリーダンサーの熊谷拓明氏とのコラボレーションで「明治なYohas」を上演します。語りと身体がどのように融合するのか、明治〜令和を往来する摩訶不思議な世界観をお楽しみください。
<麻生子八咫プロフィール>
活弁士
麻生子八咫(あそうこやた)
⽗・麻生⼋咫(やた)の活弁を観て育ち、10歳で浅草⽊⾺亭よりデビュー。
2003年第48回⽂部科学⼤⾂杯全国⻘年弁論⼤会・⽂部科学⼤⾂杯受賞。
2008年⾼校の英語教科書『AllAboardⅡ』(東京書籍)に “A Young Katsubenshi” として紹介される。
2016年⿇⽣⼋咫⼦⼋咫の記念切⼿発売。2020年3⽉東京⼤学⼤学院総合⽂化研究科博⼠課程単位取得満期退学。
司会、英語活弁、講演会、脚本、演出、諸芸能等、さまざまな舞台活動を⾏う。
2005年より麻生八咫と子八咫の「活弁教室」主宰し、後進の指導にも努める。
日本弁論連盟理事。『月刊浅草』副編集長。埼玉県鴻巣市「こうのす観光大使」。