千葉公園内「綿打池」にて、ボートを駆使したアート作品を展示。水面を最大限活かした演出で皆様に非日常をお届けします。
◆コンセプト
「古き良き文化・デザインを、記憶に浮かべる」
日本という国は開国を境に海外の文化に触れる機会が増え、文化・デザインが急激に変化していきました。
一方で日本で育てられてきた文化やデザインは次第に廃れていき、日常だったものは現代において見る機会の方が稀になりました。中には知っている人がほとんどいないようなものもあるかと思います。
このYohaS2024「JAPANESQUE」が、令和を生きる現代人にとって日本の古き良き文化・デザインに思いを馳せるきっかけにでもなれば幸いです。
◆メインモチーフ
「灯籠流し」
死者の魂を弔う行事として灯籠流しという文化があります。
転じて、過去、日常に存在した文化・デザインを思い浮かべてもらうための装置として、現代人もなじみがあり一般的な魅力を持ち、YohaSの空間に溶け込めるような灯籠流しをメインモチーフとして持ってきました。
灯籠流しは昭和から始まったものですが、灯籠自体は奈良時代からあったと言われています。
過去に思いを浮かべる大きな灯りを、YohaSの池に浮かべます。
◆サブモチーフ
「暖簾(のれん)」
店先や部屋において仕切りや風よけ、目線切りの役割をしているものです。
用途も多様で今では様々な模様やイラストがデザインされたりしていますが、もともとは無地のものが一般的であったとも言われています。
私たちにとっては見慣れた暖簾は、平安時代に日本に伝えられたと言われています。
店先の大きな暖簾は日本の特徴的な文化でありデザインであることを、知り、思い浮かべてみてください。
「和傘」
おもに竹や木、和紙、糸などから作られている傘で、平安時代に日本に伝えられたと言われています。
和傘とは総称で、用途などによって「唐傘」「番傘」「舞傘」などの呼び名があります。
現代では蝙蝠傘が一般的ですが、かつて一般的であった和傘の繊細な美しさを思い浮かべてみてください。
「欄間(らんま)」
住宅の襖や障子の上にある通気や通風のためのものです。
平安時代から見られるようになり様々なデザインが生まれ芸術として育ってきましたが、はじめはただの格子状をしていました。
現代の一般的な住宅には無くなってしまい、欄間という言葉も専門用語となってしまいましたが、多様なデザインと技術で作られる欄間は、元来日本建築の重要な機能であり屋内装飾です。
忘れ去られつつある日本の文化・デザインを思い浮かべてみてください。
※写真は過去のYohaSの様子。